libusbが分裂

libusbがなかなかフォーマルなリリースを出さないことに業を煮やした人々によってlibusbxプロジェクトが作られた。

難しいのは、libusbxはプロジェクト名こそ違えどインストールするライブラリ等はlibusbのままな点。つまり、libusbxとlibusbは同じシステムにインストールできず、ディストリビューションはどちらかを選択することになる。
そして、前回の1.0.8から約2年後の昨日、libusb(libusbxでない)の1.0.9がリリースされた。

この手のfork、リーダやリリースマネージャにコントリビュータが反旗を翻すケースとしてはFFmpegとlibavとか、glibcとeglibcのようにいろいろなケースが存在する。どのプロジェクトも、大抵ミッションステートメントの明確化を目的としてforkに至る。
この3つのケースはどれもFOSSにとって非常にfundamentalなプロジェクトで、少なくともふつうのLinuxユーザでFFmpeg/libavやglibc/eglibcを使わない人は少ないだろう。libusbも、USBデバイスを制御するためのライブラリとしては欠かせないものになっている。