NUONのUIフレームワークとScheme

惜しまれつつ更新終了となった( http://www.drdobbs.com/architecture-and-design/farewell-dr-dobbs/240169421 )DDJに、NUON SDKのUI フレームワークに関する記事が掲載されている。

NUONは独自のVLIWプロセサ( http://d.hatena.ne.jp/mjt/20110131/p2 )を搭載したゲーム機兼DVDプレーヤで、ATARI Jaguarとの関係が深い(開発者の一部が重複している)。NUONのUIフレームワークに基いたアプリケーションは、HTML風のUI定義言語とBobと呼ばれる独自の言語で記述され、bobのソースコードはXLISPのサイトから入手できる(C言語で書かれている)。

XLISPはScheme/Lisp方言の一種でBobと同様David Betzによって書かれた。

David Betzは、ここではDebugger等の作者として紹介されているが、同時にXLispを使用してNUONのプロトタイプであるMerlinチップのシミュレータも書いている。
Bobの処理系等はVM LabsによるSDKの vmlabs\experimental\UIFramework に収録されている。ここでは、UI定義を処理するためにXSLを使用しており、XSLプロセサとしてsaxonも(MSのJVM上で)使用している。
もっとも、SDKを公開してほどなくVM LabsはChapter 11したため、これらのシステムが実際に市場で活用されたかどうかは定かでない。