"メジャーな言語"を習得してから社会に出るべきか

フレームウォーに意見してもしょうがないし、ぼくは人並みにしかプログラミングを愛してないので日記で。
いろいろ勉強会なりなんなりでHaskellとかLispのような関数型言語が(大学サークル等では)流行っているけれど、企業ではC#とかCのような"メジャーな言語"を習得していないと仕事を任せられないよ 的な話。
大学ではSolarisBSDでなくLinuxをやれ みたいに換言したほうが面白いかもね。

HaskellユーザはWindows Formsができないのか

まぁ確かに周囲の開発者を見回してもWindows Formsをいきなり使える人は居ないと思うけど。新卒ともなれば尚更なのでは無いだろうか。大学のカリキュラムとして、Windows Formsは電磁気学よりもマイナーな存在で、そもそも学生は学ばない事が多い。
じゃぁHaskellの習熟度はWindows Formsの学習曲線になんらかの影響を及ぼすかというと、個人的には有意な影響は及ぼさないと思う。趣味なんだからなにをやっても良いと思うし、関数型言語よりもメジャーな言語を という指摘は、"お前いつもアニメの話ばっかりだな"と大して意味合いは違わない。学生に遊んでいる余地は余り無いという事だろう。

仕事の取り合いに勝ち残るために必要な事

問題の本質は、仕事の取り合いにおいてスタートポイントが重要な意味を持ちうる点に思える。
実際問題として(少なくとも日本国内では)真剣に仕事は不足している。意識を高めて大企業に入れないなら、仕事の取り合いに勝ち残らないといけない。ぼくも某ネサスエレクトロニクスや某ixiは見事に却下されている。関数型言語は疎かCやアセンブラやHDLができたって半導体企業には行けないし、TCPスタックを書いてもWeb企業には行けないぜ!
なので、何か就職や職業に有利に作用することを期待して勉強会なり何なりをやっているとしたら、それは違うよ。と。
尤も、関数型言語ナントカは既に"意識高い"の仲間入りを十分していると思うので、そういう意味では正しいかもしれないけど。採用担当者は君が関数型言語をやっていた事実には興味が有るかもしれないが、君の処理系のGC方式には興味ないことが多いだろう。(もっとも、今の会社やIIJやCRIは処理系やCODECの話で盛り上がったので、そういうところも皆無でない。単純に割合が少ないだけだとは思う - 打率の低い勝負をすべきかどうかは難しいところだ。)
... この辺の書き方はとてもバランスが難しい。年長の人ほど、ぼくの書き方を悲観的と取る人が多い気がするけど、新卒の就職事情は本当に悪い。ただ、あまり悪く書くと面白いことが行われなくなる危惧は有る。"誰もやらないことをやる"は聞こえは良いし、実際面白いけど、人生の保証はできない。

必要な技術を認識する良い方法

自分のやっていることが将来役に立つか不安なら、将来のことはとりあえず忘れて、FOSSに"いま"貢献するのが良い。要するに、別に就職しなくても実世界で幾らでも人手は必要とされているので。。
この時、"メジャーな言語"(C/C++言語や英語)の方が概してFOSSに貢献できる割合が大きい。自分でFOSSプロジェクトを推進するのも良いけど、それがメジャーになるのはかなり難しい。nmoshも、Scheme界ではメジャーじゃない。ただ、挑戦しがいは十二分に有る。