Drobo 5N
DroboのNAS。3TのWD Red3つで運用中。今まで手作りのバックアップソフトを使ってきたけど、そろそろ普通のRAIDにしても良い年頃かな。と。
良いところ
SDKが有る。実は買ってから気付いた。。公式フォーラムにSDKへのリンクが有る。ハードウェアの解説も乗っていて:
# cat cpuinfo Processor : Marvell PJ4Bv7 Processor rev 2 (v7l) processor : 0 BogoMIPS : 1196.85 processor : 1 BogoMIPS : 1196.85 processor : 2 BogoMIPS : 1196.85 Features : swp half thumb fastmult vfp edsp vfpv3 tls CPU implementer : 0x56 CPU architecture: 7 CPU variant : 0x2 CPU part : 0x584 CPU revision : 2 Hardware : Marvell Armada XP Development Board Revision : 0000 Serial : 0000000000000000
興味深いのは、Linux側にはストレージは1つしか見えないところ。つまり、同社のDroboShareのような、Droboストレージデバイス + Linux箱という構成に見える。
SDKはコンパイラ群とdropbear SSHで構成される。Linuxとしては、busyboxを使った普通の組み込みLinuxな構成だが、avahi-daemonような多少リッチなソフトも。
パフォーマンスはそれなり。開発目的で買うべきデバイスでは無い気がする。
悪いところ
率直に言って通常の人間にはあまりオススメできない。
- 日本語訳が悪い
↑共有を設定 の意
また、アレイを完全に初期化するためにはダイアログに"消去"と入れて確認する必要がある。こんなところまで訳さなくていいのに。。(原文では、ERASEと入力させる)
全体に翻訳の品質は低い。かといって、UI側に言語選択が無いので英語で使うのも簡単でない(Mac版は翻訳されていないのでそちらを使っている)
- Windows上で正常にマウント出来ない
手元の環境の問題だと思うけど、Shell拡張と相性が悪く共有をDashboard(管理ソフト)からマウントできない。まぁ、普通にnet useでマウントできるのでそちらを使えば良いが。。
Macでは特に問題無い。
- Web管理が無い
翻訳の品質を別とすると、Dashboardはそれなりによくできているが、MacやWindowsが無くなった時に全く操作できなくなるのは地味に問題な気がする。
いわゆるRAIDディスクとしてのDroboは"Drobo Management Interface Protocol"で操作できるが、相当するネットワークプロトコルの資料は無いように見える。
- GPL / BSDLソフトのリストが無い
ライセンス的にかなりスレスレな気がする。dropbear、busybox、Linux等を含んでいる。
- パスワードのリセットにはサポートに連絡が必要
管理者パスワードはデバイスのシリアル番号を使用するとリセットできる。要するにシリアル番号は一種のシークレットに相当するけどコレに関する解説が目立つところにない。休日に間違った管理者パスワードでセットアップしてしまうと非常に困ったことになる。
いわゆるハードリセットも無いように見える。RAIDアレイなDroboは内容を完全消去してリセット が可能だったと思うんだけど。。5Nは管理者パスワードを忘れて、かつ、シリアルが読み取れなくなればゴミになる。(Dashboardでシリアル番号を見るには管理者パスワードを使用してログインする必要があるので、表面のラベルに頼るしか無い)
Dashboardでは、EthernetインターフェースのMTUを設定できるけど、異常な値を設定してしまって接続不能になったらどうやってリセットするんだろう。。(実際には管理接続自体はTCPなのでどうにかなるはずだが。。)