タイムゾーンデータベースがICANN管理に

タイムゾーンデータベースがICANNによって管理されることになった。これは、世界の各地域で人間が使っている時刻と、標準時を対応付けるために必要なデータを収集したもので、(glibcBSD libc、Javaがこれらを採用しているため、)これを直接的/間接的に参照していないソフトウェアプラットフォームは事実上無いといっても過言では無い重要なデータベースとなっている。
従来、このデータベースはボランティアグループによって管理されていたが、訴訟を提起されたことをきっかけとしてICANNに移管された。
日本はタイムゾーンが少なく(取りうるタイムゾーンJSTしかない)、サマータイムも採用していないためこのデータベースの存在は"OSのインストール時に長ったらしいリストを提供するもの"程度にしか認識されていないかもしれない。
(過去には"South Ryukyu Island問題"と呼ばれる問題が存在した - http://www.tomo.gr.jp/root/9925.html )
国際的にはISO/Unicode等で定義されるものに関してはTXT/XMLデータが提供される事が多い。たとえばUnicodeが収集している国名などの各国語訳データベースであるCLDRはSubversionアクセスを提供している。 - http://cldr.unicode.org/index/downloads
日本におけるこの手のデータベース -- 法律によって人間が定めるものでありながら、常に変化する可能性があり、機械とのインターフェースとして重要なもの -- の状況は一般に悪い。たとえばいわゆる市町村コードExcelで定期的に提供されている( http://www.soumu.go.jp/denshijiti/related.html )が、規格であるJISは機械可読なデータを提供していない。