Intensity Pro 4K

Amazonでほぼ定価購入。

Blackmagic Design(BMD)は結局このIntensityのライン、要するに一般消費者向けのキャプチャ製品は最近出していないが、まぁアナログSD/HDソースや2Kソースであればコレで十分。。
いつものプリパラ。キャプチャによってできたTGAをPNGに変換している。
( http://storage.osdev.info/pub/idmjt/diaryimage/1810/neta181028l1.png )

良いところ

もういくつHDMIキャプチャ買ってるんだという気になってくるけど:

  • デジタルソースはDot-by-dot正確にキャプチャできる。前買ったAVT-C878は右端1ラインが欠けるのが超気になったけど、Intensityではちゃんと全画面キャプチャできる。
  • SDKが有る。BMDのプロ用キャプチャ製品と同じDecklink Desktop Video SDKが使える。
  • マルチチャンネルPCMをキャプチャできる。実は市場の製品でマルチチャンネルPCMをサポートしたキャプチャはあまり数が無く貴重と言える。。

とにかく決め手になったのはSDKが有るところで、逆に言うとあんまり通常の人間には薦めづらい。例えば、付属のキャプチャソフトは圧縮録画がMotion JPEGくらいしか選択肢が無く(Macであれば更にProResが使える)、チャンネル順も謎だったりする。
MotionJPEGで撮ったソースを元にYouTubeに上げてみた。

GStreamerを使用してコマンドラインでキャプチャする

GStreamerにはDecklinkのプラグインが既に存在するので、それを使うことでコマンドラインからキャプチャすることもできる。手元の環境ではアマレココ等では正常にキャプチャできなかったが、Decklinkを直接使うこれらのプラグインではまぁまぁの信頼性でキャプチャできる(が、たまに失敗するし10bit RGBには対応していない)。
適当なバージョンのGStreamerを導入し、以下のようなコマンドラインで再生できる:

gst-launch-1.0.exe -m decklinkvideosrc connection=hdmi mode=1080p60 video-format=8bit-bgra buffer-size=20 ! \
    autovideosink \
    decklinkaudiosrc connection=embedded ! audioconvert ! audioresample ! autoaudiosink

modeやvideo-formatはキャプチャするソース毎に手で設定する必要がある。ココではNintendo Switchの設定なので60Hzで8bit-bgraとなっている。手元のWindows環境はWASAPI共有モードを192kHzで運用しているため、オーディオを再生するためにはaudioresampleエレメントを挟む必要があった。
また、どうもbuffer-sizeは20くらい無いと安定してキャプチャできないようだ。。単純に最初の方のフレームを脱落させれば良いと思うんだけど、やり方がわからず。

サラウンド音声のキャプチャ

... LPCMに関しては普通にできる。が、そもそもサラウンド音声をキャプチャしても公開するプラットフォームが無いのであんまり需要が無いのではないかという気はする。
手元の機器だと、他にHauppaugeのHD PVRがS/PDIF経由でDolby Digitalをキャプチャできたので、Dolby Digital Liveに一旦エンコードして録画するというクッソ面倒な方法で一応キャプチャできていた。Intensityの場合は普通にHDMIの8chオーディオを直接キャプチャできるため、そういう面倒が無いのは素晴しい。
PC以外だとなかなか難しい状況で、(HDCPを抜きにしても)AppleTVやFireTVのようなサラウンド対応STBはそもそも事実上Dolby Digital(と、同Plus)が唯一のサラウンド方法論になるため、その辺のコンシューマ機器でサラウンド音声を取れる物は実はゲーム機くらいしか無い。逆にゲーム機はXbox、Switch、PS4の全てがLPCM出力に対応していていづれもサラウンド音声をIntensityでキャプチャできる。