ロックオンアニメーションのメモ
ロックオンに位置強調のためのアニメーションが付くのはゲーム固有と言える。例えば、エクスプローラやFinder等でアイコンを選択しても選択したアイコンを強調するためのアニメーションは無い。これは、通常のシチュエーションでは選択動作と選択が有効になるまでにディレイが存在しないためと考えられる。このアニメーションをどう設計するかがUXとしては重要な問題になりうる気がしている。
以下に挙げるゲームで、ロックオンアニメーションのあるものは全て以下の共通点が有る:
- アニメーションの着地点がロックオン点になるようにアニメーションする
- 中心点に対して点対称のデザイン
- 画面に正対する(傾きが無い) - 回転することは有る
- 適切な時間内に発射することで攻撃は確実にヒットする
- 丸や四角等のシンプルで幾何学的な形状
これらの制約は合理的、つまり、カーソル同様ゲーム画面に溶け込まない配慮が存在する。3D立体視との食べ合せは難しい問題だが、今のところあまり採用例が無い(3DS上のギャラクシーフォースやChild Of Eden)。
変化を付けるとすると、例えば、中心点に対して対称なデザインは止めることができるかもしれない。常に中心に向かって動作するのではなく、画面上の表示座標やカーソルとの相対位置によってアニメーションを変形することで追加の情報を提示できる。2人以上で1体のターゲットにロックオンする際にエフェクトを変更する等。(ただし、以下のゲームは、その殆どがlocal co-opをサポートしていない)
セガの一連のアーケードゲーム
セガのアーケードゲームは(後述するホームコンソールゲームとは対照的に)ロックオンそのものにはエフェクトが無いことが多い。例えば、ストライクファイター(MegaCD/TOWNSではアフターバーナー3)ではカーソル移動程度のアニメーションが有る。
ギャラクシーフォースは複数同時ロックオンが有るが、アニメーションに伴うディレイは無い。
"レイ"シリーズ(TAITO)
レイフォースはTaito F3基板によるスプライトベースのゲームであり、ロックオン表現は控え目になっている。現状最終作であるレイクライシスやその前のレイフォースでは、より大きなアニメーションを表示している。
- レイクライシス - PC移植版、ラインが少々細い
セガのレールシューター
セガはこのジャンルにおいて重要なレールシューターを幾つかリリースしている。
パンツァードラグーンはアフターバーナー等よりはレイフォースのようなゲームに近いエフェクトを使用している。初代パンツァードラグーンではレイフォースに近い控え目なエフェクト、続編であるツヴァイではレイストームやレイクライシスに近い全画面エフェクトとなっている。現状の最終作であるオルタ(Xbox)では控え目なエフェクトに戻っている。
同じようなレールシューターとしてRez(Dreamcast、PS2)があり、これは〜ツヴァイと〜オルタの中間のようなエフェクトになっている。これは同じクリエイタによるChild of edenでもほぼ同じエフェクトになっている。
- Child of Eden - Kinectでのプレイ