OSスクリプティングとJavaScript/HyperTalk/Smalltalk

はてなブックマークでは"Win98でも有った"的なツッコミが多いが、OSAの主要なコンポーネントであるApple EventとApple ScriptによるOSスクリプティングはSystem 7.1(1993年)で導入されたのでWindowsよりも実現は早い。Windows3.xには"レコーダー"と呼ばれる操作のオートメーションツールとDDE/OLEオートメーションは存在したが、エンドユーザが直接使えるスクリプト言語はOSバンドルでは無かった。

Apple ScriptはHyperCardスクリプティング言語HyperTalkの直系の子孫に相当する。HyperTalkもSmalltalk(のオブジェクト指向)に影響された"tell"によるメッセージングを軸にした言語となっている。(HyperCardは2.2でOSAをサポートしたため、結果的にスクリプト言語としてAppleScriptもサポートしている。)
そもそもApple公式のJavaScript統合が表われる以前に、3rd PartyのJavaScript OSAが長いこと存在した後に一昨年ディスコンになっている。MSが熱心にWSHをサポートしないのと同様、AppleもOSAを熱心にサポートしている状況では無い。
MSがCOMを通して多言語のブリッジを.net上で実現しているのと同様、AppleJavaScript OSAコンポーネントでも同時にCocoaのブリッジをサポートする。このため、両者の戦略はOSをSmalltalk的な意味でプログラマブルにするという意味で非常に重なっていると言える。