時間が止まってるのかと思う最近の(ソフト)MIDI音源事情

個人的には過去にTG-300を愛用していて、2000年以降はソフトシンセしか基本的に使ってないのでこの辺の事情にはあまり明るくないけど。

要約

要するにGeneral MIDIや単体の音源モジュールは役割を終えたという話。そしてどのベンダも状況は似通っている。

YAMAHA

YAMAHAGM/XG音源モジュールを最近は出していない。驚くべきことに2000年発売のQY-100が現行機種。

QY-100はスマートメディアにデータを保存するので、スマートメディアを読む環境が無くなると使えなくなるような気がするが。。
XG音源としては他にMU500も有る。
YAMAHAGM/XGソフトシンセはMIDRADIO Playerに含まれている(midiインターフェースは無い)。http://download.music-eclub.com/ 。Midradio playerはSMAFが再生できるため、何気にYAMAHA公式のFM音源シミュレータとしての顔もある。
YAMAHAのキーボード等にはGM波形が載っている。また、YAMAHAS-YXG50を何故かWindows Updateに載せていた。
関係無いが、未だにVL70-mが現行機種なのは凄いような気がする。。

...本当に買えるのこれ。。(発売は96年)

Roland

RolandGM/GSソフトシンセはRoland VIMA Tunes Player( http://www.roland.co.jp/support/article/?q=downloads&id=0000012911 )。音源はVSCだが対応する型番は分からなかった。GM2相当波形しか含んでいないように思える。
WAV出力機能は別アプリケーションに分離されている : http://www.ateliervision.co.jp/consumer/wav/index.html
また、売り物としては、CakewalkにバンドルされるGM2ソフト音源がある。
ちなみにRolandGM/GS波形は未だにWindows 7AppleQuickTimeに含まれている。
そしてRolandも同様に単体の音源モジュールは現行機種にない。Sonic cellやMobile Studio canvasのような、インターフェースと一体型のものはある。

UIから生まれ、UIだけが生き残る

まぁ単体の音源モジュールが不要なのはとても納得しやすい。本当に"指名買い"以外の理由で単体の音源モジュールを使うことはもうあまり無いように思える。未だにTB-303の音を聞くのと同じように、SC-88やJV-1080の音も聞くわけで。。
しかしキーボードには未だに新製品が投入されている。しかも過去のブランドを継続的に踏襲しているのではなく、新規のシリーズさえある。YAMAHAの代表的なキーボードはMOTIFシリーズで、このMOTIFの初代機はココまでに挙げたどのYAMAHAハードウェアよりも新しい(MU500を除いて)。
単体の音源モジュールはPCに代替されたが、キーボードがiPadやその他のタブレットに代替されることは有るだろうか。"手触り"を提供できるとなかなか代替されづらいように思える。