実録 : 実行パーミッションの無くなった日

よく、ギャグとして

rm -rf /

というのは語られていて、実際試してみる人もいるけれど、

chmod -R 600 /

も、なかなかのインパクトがあることが(実際にやられてみて)分かった。

  • cd出来なくなる(ディレクトリをたどるためには実行パーミッションが必要)
  • ファイルを実行できなくなる(UNIXには、このビット以外にファイルが実行ファイルであるかどうかを判別する明確な手段は無い)

つまり、rm -rf /と同様に、すぐに何も実行できなくなる。データだけは戻ってくるのが幸い。
/home以下に置かれている実行ファイルに関してはどうしようもならない。まぁ、/home以下の実行ファイルという段階でポータビリティは無いわけだから、再インストールした際に使えなくなったもんだと諦めるという手段もある。
一般的なユーザは/home以下に実行ファイルなんか置かないだろうと思いきや、public_html以下にcgiを置いていたり、cronで実行されるスクリプトを置いていたりとさまざまな形で移植性の無い実行プログラムが利用されている。
パーミッションの内容は予想する手段に乏しいので、一度このような形で失ってしまうと、システムを再インストールすることでしか直接的に回復する手段が無い。/home以下に関しては完全にお手上げとなってしまう。