電通大のIPv6接続復活を祈る会

実は、ここ1週間ほど電通大からIPv6を使えない状況が続いている。IPv4が一週間止まったら大騒ぎだと思うが、何のアナウンスも無い状況を考えると、電通大IPv6を使っているのがマジでMMAだけなんじゃないか疑惑が深まる。(そんなことは無いと思うのでぜひ情報交換をしたい)

まぁ世間的には消極論だけど、率直に言って(大学やいわゆるクラウドにとって)NATは現実的なソリューションで無いので、エンドユーザ*1以外はIPv6に関心を持たないといけない。なんというかこればっかりは避けて通れない。TCP接続を"受ける"側になるからだ。
逆に言えば、エンドユーザは避けて通れる。彼らはTCPのlistenやUDPを利用する機会が圧倒的に少ない。それでも受動接続を必要とするならば、Appleや他のメーカのように6to4だけ搭載していれば特にこれといって問題は無いように思える。MSの諸アプリケーションのようにNATトラバーサルの一種としてIPv6を使うのは悪い手段でもないし実際に機能する。
IPv4ノード同士であればリレールータすら必要ない。
IPv4ノード同士の通信にIPv6を使うのはナンセンスに思われるかもしれないが、実際問題としてルータ配下の各ノードをステートレスに識別できる128bit"ラベル"は必要であり、便利に活用できる。それらを利用するために必要なものはOSに付属している。

普及方策

上のコメントに有るvalue-domainの対応は非常に重要なポイントに思える。いわゆるリーズナブルなレジストラIPv6に対応しているケースは殆どなく、ddo.jpのように追加料金を取るのが普通になっている。
ステートフルなスイッチングには遠からず限界が来る。もっとも、いわゆるルータの類がIPv6に完全に対応しているかというとそうでもないという現実も同時にあり、他の(ラベリング)手法による解決も依然想定されうる*2
IPv4-to-IPv6トランスレータをワイヤレートで処理できればそれなりに魅力的な気がする。
例えば、HTTPリバースproxyとして動作する可能性を考える。大概、VirtualHostはSYN後の最初のパケットで判明するのでL3スイッチならぬアプリケーションスイッチを作ることが出来る。たぶんそういう製品は探せば有るが、この手の製品がIPv6に対応する意義は有る。IPv6アドレスはTCPステートを格納するのに十分なサイズが有るからだ。。(この手法では本来の客であるIPv6ユーザにサービスすることは出来ないので何か工夫が必要だろう。)

*1:終わってるユーザ

*2:仮想化なんて効率的じゃないから俺は新しいOSを作るぜ!   くらいの現実性だが。