Creative Sound Blaster Audigy Rx

追記: CreativeからWindows 10対応ドライバが提供され下記の不具合はほぼ全て修正された
... ちょっと前に購入。セットアップする暇が無くて。。

Creativeの現行製品で唯一PCIe対応かつハードウェアDSP実装(Audigy 4をブリッジチップでPCIeにしたもので、Audigyシリーズ伝統のE-MU 10k系DSP)。2013年の発売で、たぶんCreative最後のSoundFontDSPで鳴るカードだと思う。
率直に言ってオススメしない。数寄者向け。USB接続のものならもっと豊富に選択肢が有るし、最近のPCならHDMIなり光デジタルなり付いているわけで。。

インストールが79%とかで止まる問題

実はAudigyのドライバは32bit以上のアドレッシングに正常に対応していない(!)。というわけで:

  • 64bit版Windowsを使用
  • 4GiB以上のメモリを搭載

の条件下だとインストール時に固まってしまうことがある。(追記: アップデートで修正された)手元だとAMD E-350がメモリ8GiB搭載でダメだった。
32bit版のWin10ならば正常にインストールできた。メモリを抜けば64bit版でも使えるのかもしれないが試していない。

機能性

MIDIとWaveが何故か同時に鳴らない。。Win10だからかもしれない(本来は同時に鳴るはず)。(これはWin10ドライバで修正された)また、SoundFont Bank Managerが付属してこないので、別途インストールする必要がある。
CMSSもよくわからない。別途EAXコンソールを導入するとCMSSとCMSS2が選べるが:

  • CMSS: ステレオソースにサウンド効果を付加するエフェクトです。
  • CMSS2: DVDムービーのサウンドトラック向けに最適化されている3Dアップミックスエフェクトです。

となっていて、明かにCMSS2はProLogicを指している。Vista以降の公式の設定アプレットで選べるのはCMSSだけで、CMSS2が無くなった理由は判然としない。

Creativeの解説では、CMSS MusicとCMSS Movieが有り、

CMSS Music mode creates a convincing 5.1 channel surround soundfield from typical stereo sources, whether they are Dolby Surround encoded or not. It works well with Dolby Pro Logic, WAVE, AVI and MIDI program material. In essence, CMSS Music mode puts you "on the stage" for the music's performance, surrounding you with the performance.
CMSS Movie mode provides the sonic impression of being front and center at a movie screening. Dialogue and all normally centered sounds from a stereo program are heard through the center speaker. Use this mode whenever a music program has sounds you want to blend with on-screen action or dialog.

CMSS MusicがCMSS、CMSS MovieがCMSS2のように読める。つまり、こちらだとCMSSがProLogicのような書き方になっている。
あと、DirectSound3D→OpenALブリッジであるCreative ALchemyも付いてこない。(以前買ったX-Fi Goには付いてくるのに。。)
一応、ct_oal.dllがsystem32にインストールされるので、OpenAL的にはネイティブ対応しているカードということになる。ただ、手元ではまだOpenALから音を鳴らすのに成功していない。