ゲーム機と乗算器

前回( http://d.hatena.ne.jp/mjt/20120503/p1 )、68kを搭載したメガドライブまで家庭用ゲーム機に乗算命令は無かった   みたいなことを書いたら光速船(Vectrex)が6809だという指摘を受けたのでお詫びして訂正。。存在をすっかり忘れていた。。Vectrexは82年発売で、ファミコンより古い。
もっとも、乗算器自体にはあまりトピックが無い。通常はCPUに無ければ無いし、32bit機以降は当然のようにCPUに入っている。
スーパーファミコンは少々特殊で、メモリマップされた乗算器(や、除算器)がある。特定のアドレスにデータを書くと、数クロック〜十数クロック後に結果を得ることができる。スーファミは同世代の他のゲーム機に比べてCPUが非常に非力(3.5MHz or 2.6MHz。メガドライブは7.8MHz、PCエンジンは7MHz程度)なのでこのようなCPU外付けの乗算器であったり、カートリッジ側の外付けDSP/CPUに頼っているゲームも多い。
スーファミDSPは興味深い。そもそもこのトピックはSuperFXのために設けたものだし、森田将棋2のようにARMプロセッサを搭載していたケースも有る。
...森田将棋2がARMだったのは最近明らかになった: http://byuu.org/articles/emulation/snes-coprocessors 要するに、CPUのIPコア自体が内製なのはSuperFXくらいで、他はNECや日立(やARM)だったことになる。