popplerはVisual Studioでビルドできる

最近cairoやOpenCLmoshバインディングを進めているけど、その過程で、最近のpoppler(PDFをレンダリングするC++ライブラリ)が面白い変化をしてるのに気付いた。

pdftocairoが追加された

最近のpopplerは従来の有名なpdftotextやpdftohtmlといったツールに加えて、pdftocairoというツールを含むようになった。
これは、popplerのcairoバックエンドを使ってPDFをPNGJPEGSVGに変換できるプログラムで、従来のpdf2svgに近いもの。
cairoをMSVCでビルドするのは地味にめんどくさい(Cygwin上のmakeでVCのコンパイラを扱う必要がある - http://wiki.monaos.org/pukiwiki.php?.mjt%2Fmosh%2FPackaging%2Fcairo )けど。。
ちなみにpdfmergeやpdfextractのような便利ツールも追加されている。(あと、pdfhtmlでテキストレイアウト情報をXMLにダンプできるのに最近気付いた。。)

CMake化された

KDEがCMake化されたのに合わせてpopplerもCMake化されていた。というわけで、CMakeを使うことでMSVCでもpopplerをビルドできる。
上のpdftocairoは多少の修正が必要だが、ちゃんとWin32でも動作する。

グラデーションメッシュに対応した

これは実際にはcairoの修正だが、PDFのグラデーションメッシュが直接的にcairoでレンダリングできるようになった。(まだリリース版のcairoに含まれていない)

このグラデーションメッシュ機能は次期SVG(2.0)に入るのではないかと言われていて、個人的にはかなり期待している。