週刊mosh

0.2.6のリリースは順調に遅れてます。。CMake版ビルドでGCのログが外部テキストファイルにできてしまう件の対応中。
0.2.6でパッケージやportsの制作に必要な変更はほぼ全て導入したので、次のリリース(0.2.7?)からは何らかのOS向けにportsを準備できるはず。。0.2.6にまだ入っていない変更は、psyntax-moshがinstall時にDESTDIRを尊重しない問題。(psyntax-moshはインストール時にmake installしたユーザの$HOMEにキャッシュを生成する。これは一般に/root/.moshになるのでDESTDIRを尊重しない。nmoshやCMakeビルドにはこの問題は無い。)

バグ修正

higeponがいくつかのバグを修正。

cprocedureを呼ぶ度に返す値の数を1に設定することで修正。明示的に多値を返す場合はvm→ValuesXで行うので影響無しのはず。。

話題

moshMonaOSWiki上で主に開発していますが、他に英語MLも有ります。

Psyntax-moshのプリミティブを追加するのはもっと大変なんですが、通常の実験用途ならこれで十分なはず。nmoshはコンパイラプリミティブの概念が無いので、Larcenyのように単に(import (primitives hoge))とすればOK。
彼(marco maggi)はIkarus schemeのforkであるvicare( http://github.com/marcomaggi/vicare )を開発しているようです。

wxブランチを開始

GUI版は過去にも色々試作したんですが、結局wxWidgetsを採用することにしました。ただし、wxPythonのようにwxWidgetsの各種機能がそのまま使える形ではなく、"エディタとschemeデータ構造ライブラリのセット"で提供する計画。
ただ、これは現在のところライセンス問題で停滞していて、moshGMPをlibtommath( http://github.com/libtom/libtommath )に差し替え可能にするのを検討中。LGPLの制約を受けると、HSPのように"スクリプトからバイナリを生成する開発環境"を作れなくなる。wxWidgetsはバイナリ形式の配布には制限が無い(例外条項を持つ)。