ATI Stream SDKがいつのまにかOpenCL 1.1に対応していた

このリリースから、コンパイル結果をELFバイナリとして保存する機能が正式に利用可能になった。
また、nativeカーネルをサポートした。これはApple以外の無料実装としては珍しい特徴。
しかし、未だにGUIコンパイルされたコンパイラは無く(要するに、cl上でbuildするたびにDOS窓が出る)、通常のドライバにはOpenCLランタイムが含まれない*1。この辺のサポート具合ではnVIDIAAppleに比べて遅れていると言わざるを得ない。。あまり関係無いが、現状のCatalystOpenGL ES 2.0を地味にサポートしている。この辺のチャレンジ精神をOpenCLでも発揮してくれると良いが。。
この辺の寂しさを体感するには、SDKをインストールしてStream Kernel Analyzerを起動し、マイドキュメントにインストールされているSDKサンプルをロードしてみるのがお手軽。また、ビジュアルなデモを実行したいなら、GPU Caps Viewerが有る。

*1:ATIの実装はCPUサポートを含んでいるので、CPUサポートの分のランタイムをどうやって配るのかという問題が有るので、nVIDIAよりも状況は難しいという事情は有る。