VNC2DLが公開される

libusbで動作するlibdloと組み合わせて、DisplayLinkのデバイスに出力できるVNCのクライアント。
GitHubのページに書いて有るように、Xvncと組み合わせることで、通常のXのディスプレイとしてDisplayLinkのデバイスが使えることになる。もっとも、VNC2DL自体はまだあまり高度なエンコードをサポートしていないため、リモートのVNCサーバを表示する目的には向かない。
手元ではCygwinで動作確認した。Cygwinのlibusbはlibusb-win32で、いくつかの*_npは存在しないため、libdloの方で多少修正する必要が有る。
また、いくつかのシンボルはWin32SDKの方とconflictするので予め#define _WINUSER_Hするなどしてincludeそのものを回避する必要が有る。もう少し良い方法があるかもしれない。
パフォーマンスの方は、リモート表示でなければ我慢できるレベル。以前サインはVGA SMART(MCT Trigger)を解析して同様のVNCビューアを作ったが、動作速度は同程度だった。リモート表示は現時点ではあまり実用的でないが、適当な方法で中継すれば良いだろう。同様に、Xvncのサポートする拡張(GLXとかCompositとか)が不足するようなら、Xvncの中でXephyrなりなんなりを使えば良いと考えられる。
当然、単体では入力が行えないので、x2vncやページで紹介されているev2vncを使わないとそもそも操作ができない。一番簡単には、Sharedに設定した適当なVNC viewerを同時に接続する。
ちなみにVNC2DLの作者(上記blogの著者)はWindowsVNCの原作者で、DisplayLinkの創設者、最初のWebcam*1で有名。