IT最前線

今日(昨日)はSCE会社説明会に行ってきたけどそれは省略して別の話。
大学にIT最前線という講義があって、まぁ要するにJEITA会員企業が企業紹介をするといった内容なんだけど、そのうち数回がJEITA枠でなく電通大の趣味で決まっているところがある。そこが面白かった。(JEITA企業のも面白いのは有ったけど、JEITA枠でないこの2つが自分のポジションに近しかったので。。)
以下(僕が質問した事項と)感想。(話の内容は割愛しているので下にあるのはほぼ完全に個人的な感想)

ソフトデバイス

http://www.softdevice.co.jp/
ソフトデバイスはかなり歴史あるデザイン屋さんで、長いことUIデザインをしている。講演者の高橋氏は元取締役。
質問したのは、要約すると"デザイナはプログラマがしたことの10年後を追いかけてるけどどう思うか"*1。今デザイナの間ではGainerみたいなフィジカルコンピューティングが流行ってるらしいけど、そういうのは僕らが何年も昔からやってたわけで、こういう状況は不自然だろうと。
回答は"我々ももっとエンジニアとコミュニケーションをしたい"ということで、デザインマインドを持ったエンジニアが必要との事だった。今後はエンジニアとデザイナの境界はより曖昧になる方向なのかもしれない。
個人的には、結局のところ、SF作家と科学者の関係のようなもの目指すべきだとおもう(宇宙関係がいちばん分かりやすいだろうか)。現状のプログラミングには暗黙知(?)*2が多すぎるから、そういう上手い関係に持ち込めていない。
多分プログラミングすべき人々の90%はまだプログラミングしていない。
あんまり関係無いけど会場でナレッジナビゲータを知っているのが殆ど居なくてそれが少なからずショックだった。。ビデオをVHSで持ってる位入れ込んだけどなぁ。。逆に言えば、GUIイノベーションだった時代は確実に過ぎ去っているのかもしれない。

船井

船井は今後WAL-MARTでBDプレーヤを売るので(これは比ゆ的表現)、そういう人でも使えて正常にネットワークできるようにするのは大変だという話と、ファームウェアアップデートをするのにわざわざCDNを使うという話。
まぁ、インターネットCDNといえばもうあそこしかないわな。。
質問したのは、"今後ファームウェアアップデートで1つの製品に継続的に価値を提供するのは船井にとっても未経験だと思うがどのような心境か"。
回答は、"チャンスである"というもので、要するにWAL-MARTで売っているような大量生産で普及する製品がネットワーク経由でアップデートできるということは、かつて無い規模の情報の出口を消費者の間近に設置できるということになる*3。しかも、設置するプレーヤはHD解像度のセキュアプレーヤ。
WAL-MART的というのを日本に例えると、西友とかドンキホーテを想像すれば良い。想像しなければいけないのは西友とかドンキホーテ客層で、そういう人にリーチできるノウハウとシステムデザインを考えるのはとてもチャレンジングな課題だし興味深い。

*1:文字にするとイヤな感じだな

*2:間違った意味での"奥が深い"

*3:Wii人口は多いがnetworkedという観点でいうとそれほどでもないと思う